短編Flashアニメ「こんぷれっくす×コンプレックス」2015年/日本/24分/カラー/ステレオ ©PANPOKOPINA

監督・脚本・アニメ:ふくだみゆき 製作:PANPOKOPINA 配給:ガチンコ・フィルム

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まさに衝撃のアニメーション短編である。題材の勝利と言っていい。日本のアニメ文化は連綿と思春期を追ってきたのだから。そこで起きる心身の揺れを巨大ロボットや超能力に託してきたわけだが、まさか「わき毛」に象徴させるという手があったとは。そしてネタだけに頼らない姿勢もすばらしい。ラストの瞬間まで高まる映画的な緊張感とユーモアを、自分自身の第二次性徴期の記憶に重ねて味わってほしい。

氷川竜介(アニメ特撮研究家/明治大学大学院客員教授)

comment

青春時代に誰もが経験する……ことは決してないであろうユニーク過ぎる女子中学生に、グングン引きこまれてしまった。ロマンスなのか?、ギャグなのか?日常なのか?ジャンル超越した新世代のアニメムービーは、これからもっともっと話題になるはず!

​数土直志(ジャーナリスト)

中学生という多感な時期は毎日サバイバルで、他者のそして何より自分のもっている独自のこだわりや思い込みによって押しつぶされそうになりながら生きている。窒息しそうな中学生日記さながらな日々。そんな痛くて辛い時期をポップで笑えて、でも小さな傷跡を観客に残す作品がつくれるふくだ監督は希有な存在だと思う。

若見ありさ(アニメーション作家)

ちんこや金玉の話しかしなかった中高男子校の6年間を過ごした私にとって、本物の青春というものを覗き見したような気持ちにさせられる作品でした。壮絶な三角関係があるわけでもなく、男女が入れ替わるわけでもなく、でも実際はこんな些細なことで男女の心は揺れ動いて涙まで流すものだということが、一般的なアニメとは違う制作手法によって、真に迫って伝わってきました。

谷口崇(アニメ・イラスト作家)

笑いと胸キュンのオンパレード!心と身体がちぐはぐな、ちょっとくすぐったい青春の時にタイムスリップしました。武尾くんの葛藤も、ゆいちゃんの衝動も、「わかる!」の連続。プールサイドに行ってゆいちゃんと語りたい!私も水泳の授業の時、こっそり見てたなぁ。そしてこの作品を見た後は、また視線がソコに行ってしまいそう…。

木嶋のりこ(女優)

お互いに好意を寄せつつも、まったく話が噛み合わない主人公の女子と男子が、ある一点において噛み合う瞬間が鮮烈で、思わず涙が出てしまいました。そして、flashアニメ独特の動きが、思春期のぎこちなさと妙にマッチしていて、登場人物を応援したくなる気持ちが倍増してくるように感じました。flashアニメの新しい魅力が詰まっています!

AC部 板倉俊介(映像作家)

敬称略​・順不同

大人になると失われていく思春期特有の細かく揺らぐ感情が、独特の繊細な画風とぎこちない動きによって描かれていて目が離せない。表情や言動の隙間を想像して補完する楽しさがある作品。物陰からあのやりとりをずっとボーッと眺めていたいです。

AC部 安達亨(映像作家)

アニメだから描けるもの、描くべきもの。

それは、離れた時空に存在する、恋人たちの物語?あるいは、失われた過去の人々の暮らしの、細密な再現?

いや、第二次性徴の証=男子のわき毛に心惹かれる中2女子のお話だって、アニメならでは!でなきゃ、こんなに明るくポップな仕上がりになりゃしない。

実写とアニメの“二刀流”ふくだみゆき監督だからこそ作りえた、快作にして傑作だ!

松崎まこと(映画活動家・放送作家)

アニメでこんなことしてもいいんですね。そうですよね。最高です!

矢部太郎(お笑いコンビ カラテカ)

女の子の感情に触れられる、気持ちの良い映画。しかし見ていて残念な事がひとつあった。僕は体毛が薄いので、この主人公には好いてもらえないだろうという事だ。

ふくださん、次は体毛が薄い男が活躍する話をお願いします。

新海岳人(アニメーション監督)

コンプレックスと憧れと青春。

毛の物語を通して、思春期のあの可笑しさと、

あのモヤモヤと、あの切なさを思い出させてくれます。

外山光男(映像作家)

人間の恥じらう顔ってキュートですよね。それが額面通りポッとほっぺが赤くなるアニメの良さ。平面的な筈なのにハートは立体。良い意味で、井口昇監督や押見修造さんから毒っ気を抜いたほのぼの日常ムードが、ふくだ監督の人柄なのでしょうか。ムフフ。

直井卓俊(企画・配給プロデューサー)

私は普段ワキ毛などがない世界観のアニメ作品を作っておりまして、だからなのか本作を見ると何だか気まずいような、見てはいけないようなものを見ているような気持ちになります。絵も動きもある種異様で、次の瞬間なにが起こるの?キャラが爆発するのでは?と思わされるような独特の緊張感を持っています(爆発はしませんでした)。しかし、武尾君のワキ毛に惹かれてしまう主人公ゆいちゃんの気持ちには、なんというか覚えがあるというか、普遍的というか、絶妙に共感してしまいました。キャラクターの表情やセリフ、間の作り方で共感を作り出しているのでしょう。ふくだ監督は独特な設定・ビジュアルと、普遍的な気持ちの間の行き来のようなものが、すごく上手なのです。これからも沢山作品を見せていただきたいです〜。

井上涼(アーティスト)

これは思春期だ!!まさに思春期のど真ん中だ!!甘く切ないヒューマンラブコメディだ!!忘れていた感情が蘇る…ような気がする。というのも、僕は男性なので、あの感じ、が分からないんだなぁ。あーあの思春期女子のモヤモヤ感分かりたい! 女性なら全員分かるのか??いや、でも、女性でも全員は分からないかもしれない。すべてを共感することは難しいかもしれない。しかし、ただ一つ言えることは、この作品は「“妙に”新しい映像体験」であるということ。行き過ぎてちょっと寄り道して2,3回つまづいてコケた、そんな純文学アニメ―ション、ここに誕生!!

森りょういち(株式会社FOREST Hunting One 代表取締役/Peeping Life 監督)